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先日テレビに登場した1.5歳の子どもたちの話題の続きです。
コメントのやり取りから、私のコメントをここに書き出しました。
わずか10日間で甥っこさんは貴重な経験をされたようですね。
あなたから話を聞いて、話を理解しようと考えて、考えて、食べるものについての知識を得て、実際に食事を変えてみると、気持ちの持ちようまで変わってくる、それを自覚することもできたのですから。
本来ならご両親が子どもの健康や食事に配慮するのでしょうが、それが難しい家庭もあるのですね。
親の無知による育児放棄、虐待とまで言えるかもしれません。
欲しいものが何でも手に入る社会ですから、何を食べると体が、そして気持ちがどうなるかを勉強して、自分で自分の気持ちをコントロールすることが大切ですね。
自分で考えて行動することが出来る子どもを育てるのが、本来は親の役割でしょう。親になるための勉強の場がありません。
私が自分の仕事として40年間やってきた子どものキャンプを思い出しています。
新しい人間関係と新しい生活環境、初めて出会った仲間との生活を通じて、子どもたちは一人の人間として成長します。
お手本は大学生のボランティアスタッフ、そして彼らと共に生活する職員です。
プログラムセンターという考え方があります。
キャンパーセンターという考え方があります。
社会のほとんどの行事や講習会、セミナーや学校教育もそうでしょう。
プログラムセンターの考え方です。
何をするか、どうやってするか、こどもたち、参加者の気持ちや心を受け止めることが出来ない指導者が指導します。
そうです。プログラムのハウツーを指導します。それしか指導できないからです。
「こうしなさい、ああしなさい、こうしてはダメ、ああしてはダメ」、これが彼らの言う指導です。
一人一人の子どもが数日間のキャンプ生活で、一人の人間として確実に変わります、成長します。
一人の人間の成長に対して責任を持つことを私は【指導】と呼びます。
指導者の在り方、姿勢、心構え、態度が指導のハウツーより何倍も重要なのです。
しかし、指導者にこれらを指導する指導者がいないのが現状です。
あなたは10日間、甥っ子さんの指導者としての責任を果たされたのですね。